一目見たら忘れられない個性的な外見を持つうさぎ、それが「ダッチうさぎ」です。
黒と白のカラーリングを持つこの個性的な柄のダッチうさぎについて、その歴史や品種としての特徴、性格などについて解説していきます。
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「ホーランドロップは、ネザーランドドワーフを親に持っている」ということは、こちら の記事で紹介した通りです。ダッチうさぎは、この「ホーランドロップの親であるネザーランドドワーフの起源」でもあるうさぎです。そのため、非常に長い歴史を持っています。アメリカにある世界最大級のうさぎ協会は1910年に発足しましたが、その時点で、ダッチうさぎは公認品種として採用されたほどです。
非常に古い品種であるためその始まりははっきりとはしていませんが、おおよそ170年ほど前にオランダで生まれたのではないかとする説が有力です。ちなみに、生まれ故郷はオランダです。
ダッチうさぎの最大の特徴は、やはりその柄です。黒と白ではっきり分かれた非常に特徴的な柄をしており、一目でダッチうさぎであるとわかります。パンダに似た外見を持っているため、「パンダうさぎ」と呼ばれることもあります(ただし、「ダッチうさぎ=パンダうさぎではなく、ダッチうさぎの模様を引き継いだ混血のうさぎがパンダうさぎと呼ばれている」とする説もあります。なおここでは「ダッチうさぎ」の表記に統一します)。
なお、ダッチうさぎは「黒と白の毛を持つうさぎ」という印象を持たれがちですが、実は灰色の子や茶色の子もいます。
個性的でユニークな外見をしていることもあり、ネザーランドドワーフにその立場を奪われるまでは、「世界一人気の人気を誇るうさぎ」として多くの人に愛されていました。
ちなみに首位陥落後も、人気順位では10位以内に入るといわれています。
ダッチうさぎは比較的穏やかな気質を持っていて、おっとりしています。人間によく甘え、なつきやすいため飼育もしやすいでしょう。抱っこをしても嫌がらない子が多いため、うさぎとコミュニケーションやふれあいをしていきたい飼い主さんに向いています。ただ、性格はかなり快活であり、明るい性質を持つ子に育つことが多いといえます。
ネザーランドドワーフの起源となったともいわれているダッチうさぎは、それほど大きくはありません。体長は30センチ程度であり、体重は増えても2.5キロ程度です。基本的には2キロ程度の重さになるでしょう。
比較的病気になりにくい品種であることも強みですが、寿命の長さ自体はほかのうさぎとそれほどかわりません。衛生管理をしっかりと行い、異変があればすぐに動物病院につれていくようにしてください。
子どものころに5匹のうさぎと一緒に生活していた経験があり、子うさぎの飼育経験も有しています。自由奔放に生きるうさぎたちと過ごした時間も活かして、動物関係のライティングを多数手がけてきました。「分かりにくいことを、わかりやすく」をテーマにペットとの生活をサポートしていきます。