世界中の多くの国でお祝いされる、「イースター」。イースターは春先に行われることから、子どもから大人までウキウキした気分で参加できるイベントです。このお祭りにはいくつかの物がモチーフとして用いられるのですが、そのひとつにうさぎが仲間入りをしています。うさぎはなぜ、イースターのモチーフになったのでしょうか?その謎をお伝えします。
目次
イースターは復活祭とも呼ばれ、キリスト教ではクリスマスの次に重要なイベントでもあります。イースターはキリストが十字架で処刑されたにも関わらず、3日目によみがえったことを祝う日です。時期は春分が過ぎ、最初の満月を迎えた次の日曜日となっています。そのため、毎年日にちは変わるものの、キリスト教圏では教会に行ったり友人と食事を楽しんだりするのが一般的です。
また、イースターには卵に鮮やかな色をつけたイースターエッグを作ったり、配ったりすることが習わし。さらに、イースターバニーが子どもたちにイースターエッグを届けに来るという言い伝えもあります。
上記に、イースターにはうさぎが登場するというお話をしましたが、なぜうさぎはイースターのモチーフになったのでしょうか?それには、うさぎの特徴も踏まえた以下のような説が考えられています。
うさぎは捕食動物のため、たくさんの子どもを生んで命をつないでいく必要があります。それにより、1年中発情期が続くのです。このようなうさぎのライフスタイルを通して、キリスト教の教えの中でも、うさぎは生命力や繁栄の象徴となっています。
復活祭はキリストがよみがえるという重要な日でもあるので、生命力と関連性の強いうさぎが取り入れられたとも言われています
ゲルマン神話に、エオストレという女神が登場します。エオストレはイーストレとも呼ばれ、これがイースターの語源になったという説があります。昔のヨーロッパでは、春分の日にエオストレを祝う習慣があったため、これがイースターと融合したと言われているのです。
また、彼女は多産の野うさぎを従えていたとされているため、そのままイースターのモチーフにうさぎが添えられるようになったのかもしれません。
イースターバニーは、ルター派の復活祭では裁判官の役割をしていたという考えもあります。イースターバニーは子どもたちが良い子であったかを判定し、良い行いをした子どもにはイースターエッグやおもちゃを配っていたそうです。この名残が、子どもたちにイースターエッグを届けるという言い伝えになったのでしょう。
モフモフの魅力にハマり、うさぎを溺愛するフリーランスライター。
現在は、やんちゃ坊主の2代目うさの子育てに奮闘中です。