アメリカの雑誌PLAY BOYのシンボルマークには、うさぎが使われています。海外では卵とセットでイースターのモチーフにもされているうさぎですが、実際どんなイメージを持たれているのでしょうか?今回は、日本とはちょっと違った海外でのうさぎのイメージを解説致します。可愛いだけじゃない意外なイメージが、うさぎにはあるんです。
目次
実写映画化もされた世界的人気を誇る童話「ピーターラビット」など、海外でもうさぎは様々な形で愛されています。では、海外特有のうさぎのイメージにはどんなものがあるのでしょうか?
海外でのうさぎはアメリカのアダルト雑誌・PLAY BOYのシンボルマークであり、性欲が強くセクシーなイメージがある動物です。それは他の動物とは違い発情期に周期がなく、人間と同じように1年中発情することができることに由来します。
野うさぎにいたっては、出産の数日前に新しく妊娠することができるほどとんでもなく強い性欲の持ち主です。妊娠前に妊娠するなんて、びっくりですよね。PLAY BOYの創業者へフナー氏はうさぎの性欲の強さを知り、うさぎをシンボルマークに決めたそうです。
ちなみにセクシーな衣装の代名詞でもあるバニー・ガールは、PLAY BOYが創業した後に建てられた「プレイボーイクラブ」のウェイトレスが来ていた恰好が始まりとされています。
妊娠期間が短く一度に10匹近く子どもを産むこともあるうさぎは、子宝や生命力の象徴です。肉食動物のエサになるという立場からより効率的に子孫を残すため、うさぎは1年中何らかのきっかけがあれば発情することができます。しかもとても妊娠しやすいため、とにかく増えやすい動物として知られているんです。春になると野うさぎが活発になることから、春の象徴としても知られています。
海外ではクリスマスよりも盛り上がる大切なイベントが、イースターです。日本では「復活祭」と呼ばれています。うさぎがモチーフとして使われるのは、主に西ヨーロッパ。エッグハントなどの代表的な遊びも有名なイースターは、キリスト教ではキリストの復活を祝うとても大切な行事です。
イースターの中でも有名なのが、カラフルに色付けされた卵と卵を運んでくるとされるうさぎたちです。うさぎは多産で繁殖力も強いことから子孫繁栄や生命力の象徴のため、キリストの復活を意味する卵と合わせてイースターに関わるようになったと言われています。
イースターのモチーフが何故うさぎなのかについては、
こちらの記事で解説しています。
日本語では「うさぎ」と呼ばれているうさぎですが、英語での呼び方にはいくつかあります。中でも「rabbit」と「bunny」の2つを聞いたことがある方は多いのではないでしょうか?一般的に「rabbit」とはペットとして飼育されているうさぎのことを指しています。対して「bunny」とは「うさちゃん」といった愛称のことです。ちなみに野生のもっと筋肉質なうさぎは、「hare」と言います。
うさぎが登場する物語は数多くありますが、ルイス・キャロルの名作「不思議の国のアリス」にもうさぎが登場します。中でもマッドハッターたちとともにお茶会を楽しんでいる「三月うさぎ」と呼ばれるうさぎは、情緒不安定で狂ったような言動が目立つうさぎです。
英語では「March Hare」と呼ばれる三月うさぎがなぜ作中で狂っているのかというと、うさぎの発情と関係があります。3月は一般的な動物の発情期の季節です。1年中子作りができるうさぎですが、実は3月頃になると季節の影響を受けて落ち着きが無くなったり興奮して暴れやすくなったりすることが増えます。まるで狂ったように見えることから「March Hare」、三月うさぎと名付けられたそうです。
動物園と水族館と映画館をこよなく愛しているライターです。幼い頃から動物と触れ合う機会に恵まれ、犬、猫、亀、金魚、うさぎ、ハムスター、熱帯魚などを飼っていました。多様な動物の飼育経験を生かした記事を中心に書いています。