うさぎの掛かりやすい病気の一つとして「ソアホック」があります。うさぎには肉球がなく、フローリングやコンクリートの上を歩く機会の多い飼いうさぎの場合、脚の裏に負荷がかかることで生じる病気です。今回はこの「ソアホック」について原因や症状を解説していきます。
目次
ソアホックはうさぎの足の裏に起きてしまう皮膚炎です。
【足底皮膚炎】や【飛節びらん】とも呼ばれており、命に関わる病気ではありませんが二次的な病気を引き起こしてしまうので注意が必要です。
進行が進んでしまうと治りにくくなってしまい、治療期間も長くなってしまうので早期発見、治療が重要になります。
※引用:Twitter
うさぎがソアホックになってしまうと以下のような症状が出てきます。
・被毛が薄くなる
・タコのようなモノができる
・赤くただれる
1つずつ解説していきます。
ソアホックになってしまうと足裏の被毛が薄くなり、肌が見えるようになります。
固い床材や衛生的でないケージなどの飼育環境によって被毛が薄くなってしまうのでうさぎが長く時間を過ごす場所には特に注意しましょう。
被毛が薄くなった症状がさらに酷くなると白いタコのようなモノができてしまいます。
タコのようなモノができてしまうと歩くことを嫌がったり、同じ場所でじっと過ごすようになってしまいます。
こうなる前に気付き、獣医師に相談しましょう。
タコのようなモノがさらに酷くなってしまうと足裏が炎症し、赤くただれてしまいます。
炎症の痛みから足を引きずって歩いたり、食欲不振になってしまうこともあります。
ソアホックになってしまう原因は足裏に負担がかかる行動です。
特に原因になりやすいのが以下の通りです。
・スタンピングが多い
・体重増加による負荷
・足回りの湿気
詳しく解説していきます。
スタンピングの回数が多くなってしまうと足にかかる負担が大きくなってしまいます。
スタンピングはうさぎが起こす行動なのでしょうがない部分もあります。
スタンピングの回数が増えてしまうことでソアホックを発症してしまうこともあるのでうさぎにストレスを極力かけないようにしましょう。
体重が増加することで足にかかる負担が大きくなります。体重が増えすぎて肥満になってしまうとソアホック以外の別の病気にもなってしまうことがあるのでうさぎが太りすぎているかもと不安な時には獣医師に相談しましょう。
トイレやケージの床が濡れていると足の裏も濡れてしまい皮膚炎を起こしてしまいます。
その結果、足裏の被毛が脱毛してしまいソアホックを発症してしまうことがあります。
ソアホックは発症してしまうと治るまでに期間がかかってしまいます。
そのため、予防をしっかりと行いましょう。
・足裏を濡らさないようにする
・爪切りをこまめにする
・足裏に負担をかけない床材
1つずつ解説していきます。
足裏が濡れてしまうと皮膚炎を起こし、被毛が薄くなってしまいます。
足裏が濡れて被毛が薄くなってしまうのを防ぐためにもトイレの掃除は毎日行い、ケージの床が濡れている時もすぐに拭くなど、常に清潔な状態を保ちましょう。
爪が伸びすぎていると足の前の方に体重をかけるのが難しくなってしまいます。
そのため、かかとに体重をかけることが多くなってしまい、ソアホックの原因になってしまうことがあります。
また、爪を引っ掛けて爪が折れてしまったりひどい時には骨折などになってしまうので爪は伸びすぎないように定期的に爪切りを行いましょう。
すのこや固い床材を使用していると足裏に負担がかかってしまいソアホックになってしまうことがあります。
床材は柔らかい材質のモノに変更することで被毛が薄くなるのを防ぎ、ソアホックを予防する効果も期待できるので床材は柔らかいモノにするのがおすすめです。
うさぎを誰よりも愛し、理解しようと日々精進しております。
私の記事が皆様の参考になれば幸いです。
うさぎ雑学のひとことコメント
いいかがでしたでしょうか。飼いうさぎにとって、ソアホックは非常に近しい存在であることがお判りいただけたのではないでしょうか?
飼い主さんが病気の基本情報を知っておくだけでも十分な予防になると思うので、是非頭に入れてうさぎさんと向き合ってみてくださいね。