日本には、うさぎ島と呼ばれる島があります。広島県竹原市に位置し瀬戸内海に浮かぶ大久野島が、通称うさぎ島と呼ばれている島です。かつては毒ガスの製造工場があった大久野島ですが、今やたくさんの野生のうさぎが繁殖しており触れ合うこともできます。ではうさぎの楽園ともいえるうさぎ島は、どんなところなのでしょうか?うさぎ好きなら一度は訪れてみたいうさぎ島について解説致します。
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瀬戸内海沖にある大久野島が、通称うさぎ島と呼ばれている島です。広島県竹原市の忠海駅からフェリーに乗る必要があります。乗船時間は約15分。小さな島に可愛らしいうさぎたちがたくさん生息しているとSNSやニュースなどで取り上げられ、今やGWや長期休暇にはたくさんの人が訪れる観光名所になりました。
島でより多くのうさぎを目にしたいのなら、徒歩での移動がおすすめです。展望台までの山道はかなり歩くので、疲れにくく歩きやすい靴で行くのが良いでしょう。
透き通った海が美しい大久野島は、今や国内外からうさぎ好きが集まるうさぎの聖地として知られるようになりました。しかし、昔は毒ガスの製造工場があったため「地図上には存在しない島」とされていたんです。当時の地図には海しか記載されておらず、1950年には国が定めた瀬戸内海国立公園に指定されました。
またGHQにより毒ガスの除毒処理が済んだばかりの頃の大久野島は荒れ果てた状態で、動物が生息できる環境ではなかったそうです。そんな状況下でもうさぎが今の数まで繁殖できたのは、うさぎ特有の強い繁殖力があったからなんです。
うさぎ島には、うさぎだけでなく当時の歴史を知ることができる「大久野島毒ガス博物館」、毒ガス貯蔵庫の跡地、火薬庫の跡地、発電所の跡地や大久野島ビジターセンターなどの施設も充実しています。ホテルが完備されているので、1人旅はもちろん家族で温泉を楽しむこともできるでしょう。
自然豊かな島なので、釣りやキャンプ、夏には海水浴も満喫できます。跡地は写真映えしそうな荒れ具合なので、廃墟独特の雰囲気が好きという方にも楽しめるスポットが満載です。
大久野島はうさぎ島の愛称で呼ばれている通り、たくさんの野生のうさぎが生息しています。その数、なんと800匹以上!島のあちこちにうさぎがいて、運が良ければフェリーから降りてすぐうさぎが出迎えてくれます。山を登った先にある展望台にもうさぎがいることが多いので、一緒に海を眺めながら穏やかな時間を過ごせるはずです。
うさぎ島に生息しているうさぎのほとんどは、穴を掘って生活をしているアナウサギです。警戒心が強く憶病な性格ですが、人間=餌をくれるとわかっているのでニンジンやキャベツ、ラビットフードを持っているとわかるとすぐに駆け寄ってきてくれますよ。
うさぎ島に住むうさぎへのエサやりはOKです。島でもラビットフードは売っていますが、ニンジンやキャベツをあげたい場合は島に渡る前に事前に買っておく必要があります。ニンジンやキャベツはうさぎの好物なので、あげるとすごく喜ばれますよ!ビニール袋などのゴミは、誤ってうさぎが食べないようにきちんと持ち帰るのがマナーです。
うさぎ島は可愛いうさぎの聖地としてたくさんの観光客が訪れますが、うさぎや島の住人の迷惑にならないよう必ず決められたルールを守る必要があります。うさぎは神経質でストレスに弱いため、追いかけまわしたり無理に触ろうとしたりするのは絶対にNGです。
また道路でうさぎにエサを与えるのも禁止されています。与えたエサが残ったら必ず持って帰りましょう。うさぎ島には、うさぎ以外にネズミやイノシシなどの野生の動物たちが生息しています。ラビットフードやニンジンはイノシシたちの好物でもあるので、もし人里に下りてくるようになったら大変です。ルールを守ることで、島の平和を守ることにも繋がります。
動物園と水族館と映画館をこよなく愛しているライターです。幼い頃から動物と触れ合う機会に恵まれ、犬、猫、亀、金魚、うさぎ、ハムスター、熱帯魚などを飼っていました。多様な動物の飼育経験を生かした記事を中心に書いています。