今から10年ほど前から、「うさんぽ」という言葉が広く知れ渡るようになりました。
うさぎと仲良くなるための方法のひとつであるこの「うさんぽ」について取り上げます。
目次
「うさんぽ」は、「うさぎ」+「散歩」を組み合わせた言葉だと考えられています。
何年前から生まれた言葉かは定かではありませんが、10年ほど前からこのうさんぽをしている人をよく見るようになったように思われます。
うさんぽとは、「うさぎにリードとハーネスを着けて、一緒に外を散歩すること」を示す言葉です。
一般的に「うさぎの散歩」と言えば家の中での散歩を指しますし、庭があるご家庭でも自分の家の敷地内に放すというやり方が主流です。しかしうさんぽの場合は、一緒に野原を歩いたり、決められた範囲のなかでのんびりと過ごしたりといった形態をとります。
なおここでは「うさんぽ」を取り上げていますが、「うさんぽをしなければならない」というわけではありません。部屋の中の散歩だけでも楽しんでくれますし、これで事足りるため、外に無理に連れ出す必要はありません。
ただ、うさんぽをすることによって気分転換ができたり、新しい世界と触れ合えたりするというメリットはあります。これによって、「外を怖がらないうさぎ」になる子もいます。
また何よりも飼い主が、かわいいうさぎと外の世界を共有できるという喜びがあります。
うさんぽは非常に楽しいものですし、うさんぽが大好きになる子もいます。
ただ、うさぎは非常に繊細な生き物です。外界の刺激を「恐怖」「ストレス」ととらえてしまう個体もいます。そのような場合は、無理に連れ出すことはやめましょう。
また、うさんぽを行う際はうさぎとしっかりコミュニケーションをとってください。「飼い主がいるから、外の世界は怖くないよ」と教えてあげるのです。
うさぎは草食動物であるため、ほかの動物とすれ違っても「加害者」になる可能性は非常に低いといえます。しかしうさんぽをする場合は、ハーネスとリードを用いましょう。聴覚に優れるうさぎは、人間ならば何でもないような音に驚き、急に走り出してしまうことがあるからです。そして全力疾走をするうさぎに、人は追いつくことはできません。
なお、初めてのうさんぽに出る前に、家の中でハーネスとリードを着ける訓練をしておきましょう。
また、うさんぽは犬の散歩などとは異なります。上でも簡単に述べましたが、うさんぽを行う場所は野原などです。基本的には路上を歩かせることはしません。なお、うさぎは草を食べる生き物ですが、外の草は「食べて安全なものである」という保証はありません。そのため、原則として食べさせないようにしましょう。また、犬や猫、カラスなどに襲われないように目を配る必要もあります。
愛らしいうさぎとの楽しいうさんぽは、注意点をしっかり守って行いましょう。
子どものころに5匹のうさぎと一緒に生活していた経験があり、子うさぎの飼育経験も有しています。自由奔放に生きるうさぎたちと過ごした時間も活かして、動物関係のライティングを多数手がけてきました。「分かりにくいことを、わかりやすく」をテーマにペットとの生活をサポートしていきます。