うさぎは1匹で飼ってもかわいらしいものですが、多頭飼いするとそれはそれでまたかわいらしいものです。
ここではうさぎを多頭飼いするときの基本知識をお伝えします。
目次
詳しくはこちらの記事でお話ししますが、「うさぎは寂しいと死んでしまう」「1人暮らしで日中にはうさぎに構えないから、かわいそう」という考えでうさぎの多頭飼いに踏み切ろうとする人もいるかもしれません。
しかしこの「うさぎは寂しいと死んでしまう」「うさぎは1匹だと寂しがる」は迷信です。
そもそもうさぎは非常に縄張り意識が強い生き物であるため、多頭飼いにすることで逆にストレスを感じてしまうこともあります。
また、そもそも「飼い主が構えないから」ということで多頭飼いをしてしまうと、「もともと構ってもらえる時間が少なかったのに、2匹になってから余計に時間が減った」ということでうさぎの方が不満を抱いてしまうこともよくあります。
なお、うさぎ同士にも相性があるので、仲良くなれるとは限りません。
動物と暮らすことには責任が伴います。多頭飼いをするとなればなおさらです。そのため、多頭飼いをする前に、まずはこのことを念頭においておきましょう。
多頭飼いをするときに守っておきたいポイントは、以下の通りです。
人間にも言えることですが、「病気の感染」は特に警戒すべきものです。片方が感染症にかかると、もう1匹も感染症にかかる……ということも珍しくありません。
多頭飼いをするときには、特に病気に注意することが必要です。新しいうさぎを迎える際には、その個体の病気の検査も行いましょう。
初対面の顔合わせは慎重に行います。人間が目を離さずにいられる環境下で行い、少しでも危険を感じたらすぐに離さなければなりません。
時間をかけてお互いに慣れさせていくことが必要です。
多頭飼いをする場合でも、ケージは個別に用意します。上でも述べた通り、うさぎは強い縄張り意識を持つ生き物です。そのため「自分だけの空間」がなければなりませんし、特に先住のうさぎは「新参者が自分のテリトリーに入ってくること」を嫌います。
慣れた後でも、「遊ばせるときだけ2匹一緒の空間に」などのように工夫してください。
多頭飼いをする場合は、オスとオスの組み合わせは避けるべきです。テリトリー意識が特に強いオスとオスを多頭飼いしようとした場合、争いが発生して、場合によってはどちらかが命を落とすことにもなりかねません。
メス同士でもマウンティングはありますが、オスほどは激しくありません。また、オスとメスの場合も、オス同士に比べれば争いは少ないといえます。ただし、オスとメスの組み合わせで飼う場合は避妊手術が必須です。
子どものころに5匹のうさぎと一緒に生活していた経験があり、子うさぎの飼育経験も有しています。自由奔放に生きるうさぎたちと過ごした時間も活かして、動物関係のライティングを多数手がけてきました。「分かりにくいことを、わかりやすく」をテーマにペットとの生活をサポートしていきます。