うさぎの品種のなかには、非常に特徴的な顔をしたものもいます。「ドワーフホト」も、そのような品種のうちのひとつです。
ここではこのドワーフホトを取り上げ、その特徴や歴史、性格などについて解説していきます。
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ドワーフホトは、ほかのうさぎとはまったく異なる目元を持っています。アイラインを濃く引いたかのような目をしているのが特徴で、非常に目力の強いうさぎとして知られています。
また、このドワーフホトはその成り立ち・歴史も非常に特徴的です。
ドワーフホトはドイツで生まれたうさぎです。しかしドワーフホトが誕生した当時、ドイツは、東ドイツと西ドイツに分かれていました。1つの国が2つに別たれていたその時代、ドワーフホトの親はほぼ同時に東ドイツと西ドイツで生まれます。異なるブリーダーが、異なる品種を交配させた結果、「非常に似たような品種=ドワーフホトの親」が生まれたのです。
そして、この「東ドイツ生まれのドワーフホトの親」と、「西ドイツ生まれのドワーフホトの親」が掛け合わされてできたのが、現在の「ドワーフホト」なのです。
ちなみに、この「ドワーフホトの親」はネザーランドドワーフを基としていますから、ドワーフホトにもまた、ネザーランドドワーフの特徴が引き継がれています。
成長すると、だいたい30センチ前後の大きさになります。体重は1.2キロ程度になることが多いといえるでしょう。
うさぎの品種のなかにはさまざまなカラーバリエーションを持つものもいますが、ドワーフホトの体毛は白一色です。ただし「アイライン」に見える部分はわずかながらもカラーバリエーションがあり、黒か茶色かいずれかとなります。目の色のバリエーションは4色です。
ドワーフホトはかなり友好的な品種であり、人によくなつきます。自分から人間に近づいてくるので、ペットとのコミュニケーションを楽しみたい人に非常に向いています。また、なんにでも興味を示すうえ動きも大きく、見ていて楽しい気持ちにさせられます。散歩にも積極的に付き合ってくれるので、飼い主を非常に喜ばせてくれるうさぎだといえるでしょう。
また、ドワーフホトのなかでも特にオスは人間を慕う傾向にあります。
ただし、その行動力の高さゆえに、けがをしやすい品種でもあります。ドワーフホトと暮らすのであれば、骨折・落下が起きにくい環境を作ってあげたいものです。
子どものころに5匹のうさぎと一緒に生活していた経験があり、子うさぎの飼育経験も有しています。自由奔放に生きるうさぎたちと過ごした時間も活かして、動物関係のライティングを多数手がけてきました。「分かりにくいことを、わかりやすく」をテーマにペットとの生活をサポートしていきます。