ペットとしてのうさぎの歴史は非常に古く、16世紀ごろにはすでに人にかわいがられていたといわれています。
多くの人に好まれてきたうさぎだからこそ、よりかわいく、より愛らしく、より人に飼いやすいようにとたくさんの種類が生み出されてきました。そのなかのいくつかは、現在でも一般家庭で飼うことができるようになっています。
ここでは、ペットとして飼えるうさぎの代表的な品種を紹介します。
「どんなうさぎをパートナーに しようか迷っている」という人は、ぜひ参考にしてください。
目次
うさぎの種類は非常に多く、そのすべてを網羅することは難しいといえ ます。
そこでここでは、代表的な品種をいくつか紹介します。
「ペットとしてのうさぎ」を取り上げるとき、必ずピックアップされるのが「ネザーランドドワーフ」です。「小人」の意味を持つ「ドワーフ」という名前を冠されたこの品種は、文字通り非常に小さく、成長しても1キロ程度の重さにとどまります。体長も30センチを超えることがないため、ワンルームマンションなどでも飼いやすいのが特徴です。
なおネザーランドドワーフは、ピーターラビットのモデルともなった品種です。
小さな体に似ず非常に活発で、明るく、なんにでも興味を示します。人間にもよくなつきますが、その分しっかりと手をかけてかまってあげる必要があります。
ネザーランドワーフが「小さなうさぎの代表例」であるのなら、フレッシュジャイアントは「大きなうさぎの代表例」です。
フレッシュジャイアントは世界最大のうさぎであり、成長後の重さは8キロ前後です。10キロを超えるものも珍しくなく、ネザーランドドワーフの10倍近い重さを誇ります。
ただ、大きな体に似合わないほどの温厚な気質を持ち、頭も非常に良いとされています。
大きな音を特に苦手としていますが、優しくなでてあげるとよくなつきます。特にオスはなつきやすい傾向にありますが、縄張り意識の強さやマーキングも見せるため、一緒に暮らすのであれば去勢も視野に入れたいところです。
タレ耳が愛らしい「ロップイヤー」は、非常に人気の高いうさぎです。そしてこのロップイヤーのうちの1種類として、「ホーランドロップ」があります。
丸みを帯びた顔はどこかユニークで、楽しい印象を与えます。近くにいる人によくなつく習性があり、人間によく寄り添ってくれる品種でもあります。
成長すると2キロ程度の重さになります。体長はネザーランドドワーフとほとんど変わらず、30センチ~35センチ程度になるでしょう。
なお、ホーランドロップをはじめとするロップイヤーは、そのタレ耳ゆえに、耳の中 に汚れが溜まりやすいといえます。そのため、こまめなお手入れが必要です。
代表的な種類のうさぎについて取り上げてきましたが、最後に「ミニうさぎ」について取り上げましょう。
ミニうさぎは、さまざまなうさぎの血を引いている品種です。日本特有のうさぎであったり、牛のような配色を持っているダッチ種であったり、先に挙げたネザーランドドワーフだったりを親に持つものであり、親のバリエーションは非常に豊富です。
成長するに従ってカラーや模様が変わっていくのがミニうさぎの特徴です。そのため、「ミニうさぎ自体のデザイン」は存在しません。人間と同じように、成長していく過程で表情が変わっていくのを楽しめるのが、ミニうさぎと一緒に住む大きなメリットだといえるでしょう。ただし、名前こそ「ミニうさぎ」ですが、親の種類によってはミニではなく「ビックサイズ」に育つこともあります。
ちなみに、ミニうさぎは「ミックス」とも呼ばれます。
うさぎには、非常に多くの種類があります。どれも愛らしいものですが、どんな特性を持つかを事前に知っておくことで、人間にとってもうさぎにとってもより快適な暮らしができるようになるでしょう。
子どものころに5匹のうさぎと一緒に生活していた経験があり、子うさぎの飼育経験も有しています。自由奔放に生きるうさぎたちと過ごした時間も活かして、動物関係のライティングを多数手がけてきました。「分かりにくいことを、わかりやすく」をテーマにペットとの生活をサポートしていきます。